1. 尾びれの付け根に「カミソリの刃」を持つ沖縄のファイター
沖縄の堤防や磯でウキフカセ釣りをすると、強烈な引きで竿をひったくっていくのがニザダイ科の「チヌマン(標準和名:テングハギ)」と「トカジャー(標準和名:ニセカンランハギ・カンランハギ)」です。どちらも尾びれの付け根(尾柄部)に鋭い骨質のトゲ(骨質板)を持っており、素手で尻尾を掴むとスパッと深く切れてしまうため、タモ入れ後の取り扱いには細心の注意が必要です。
2. なぜ「ハリス3号〜5号」が必要なのか?沖縄フカセのパワーセッティング
本土の口太グレ釣りではハリス1.5号〜1.75号が標準ですが、50cmを超えるチヌマンやトカジャーが群れる沖縄の磯・堤防では、2号以下のハリスは瞬殺されます。磯竿2号〜3号に、道糸3号〜4号、フロロハリス3号〜5号を直結またはサルカンで結び、オキアミと集魚剤を効かせてウキ下2ヒロ〜3ヒロで豪快に勝負するのが沖縄スタイルです。
3. 冬のチヌマンは「全身トロ」!磯臭さを100%消す釣り場での5分処理
夏場の個体は海藻由来の独特の磯臭さが出ることがありますが、12月〜3月の冬場に釣れるチヌマンは内臓脂肪がたっぷりと蓄えられ、全身が大トロのように脂が乗った極上魚に化けます。美味しく食べる絶対条件は、「釣れた直後にナイフで脳締め&エラを切り、尻尾の付け根にも切れ目を入れて海水バケツで完全に血を抜き、潮氷で急冷すること」。これで臭みは完全に消え、皮目を炙った刺身やマース煮、味噌汁(イユ汁)にすると言葉を失う美味しさになります。